代表ご挨拶

ご挨拶

代表取締役執行役員会長 兼 執行役員社長	内藤 亨

「永遠のあと百年」

何年経っても、
これで良しということは無く、
いつまで経っても
あと百年存続できる会社

新型コロナウイルスに罹患された皆様、及び関係者の皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。また株主の皆様をはじめ関係者の方々には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、当社の企業理念は「永遠のあと百年」です。来年になっても、何年経っても、これで良しということは無く、いつまで経ってもあと百年存続できる会社にしよう、という意味です。
コインパーキング業界における一般的なビジネスモデルは、土地を月額一定賃料で賃借し、時間貸駐車場で運用する(賃借駐車場)、つまり、固定で調達し、変動で運用するというものです。このモデルは常に、三つのリスク、①逆ザヤになる赤字リスク②土地オーナーからの解約リスク③同業他社による切換リスク、にさらされている状況です。当社では、持続可能性を常に高めるという企業理念のもと、2000年から賃借駐車場だけでなく、自社で土地を取得・保有し、三つのリスクがない保有駐車場の運営も開始し、その土地の簿価が現在約269億円に達しています。
この度のコロナ禍による外出制限やリモートワークなどは、コインパーキング業界の賃借駐車場モデルの弱点(逆ザヤになる赤字リスク)を直撃する結果となりました。コロナ直前における当社の賃借駐車場と保有駐車場の粗利益の構成比は55%対45%となっており、持続可能性を高める取り組みとして20年間地道に積み上げてきた保有駐車場が、コロナ禍においても収益基盤として機能した結果となりました。
企業理念である「永遠のあと百年」は、いわば目的論ですが、当社ではこれを推し進めるための方法論として、「一極二元思考」という経営理念を定めています。賃借駐車場と保有駐車場の組み合わせがまさにこの思考によるものです。すなわち、まったく正反対の性質をもつビジネスモデルを表裏一対となるように組合せ(一極二元構造)、互いに補い合うようにする発想です。
当社の賃借駐車場には、従来の固定賃料方式(利益率は高いが赤字リスクがある)と賃料が売上に連動する変動賃料方式(利益率は低いが赤字リスクも低い)があり、これも一極二元構造にしてあります。後者の方式は業界に先駆け2007年から開始しています。また土地オーナーや仲介不動産会社の方々との良好な関係を継続することにより、昨年のコロナ発生以降は、このような方々のご協力により、賃料の減額や変動賃料方式への契約形態変更を行うことができました。前期(2020年9月期)は、減収減益となりましたが、上記のビジネス構造と施策により、減配をするほどの落ち込みを回避できました。いまだコロナ禍による業績への影響は予断を許さない状況ですが、会社の根本で表裏一対となっている企業理念と経営理念を常に確認しながら、今後も企業価値を高め、株主様への継続的な利益配分の増大ができるように努めてまいります。
今後の大きな展開としましては、全国39都道府県の主要都市の中心市街地に持っている保有駐車場を活かし、デベロッパーと協業するなど都市再開発にも駐車場を通じて深く関与できる体制を確立し、さらなる持続可能性の向上に努めたいと存じます。
今後ともご支援ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

代表取締役執行役員会長 兼 執行役員社長

内藤享