PHILOSOPHY
企業理念
「永遠のあと百年」
「今年も」あと百年、
「来年になっても」あと百年、
「何年経っても」あと百年
パラカは1997年、百年の歴史を持つ大手の証券や銀行など大会社の破たんが相次いだ大不況の真っただ中で創業しました。「存続し続け得る会社でありたい」というのがその時の率直な思いであり、私たちパラカの原点になっています。
この原点は、駐車場という本業のなかの随所に根付いています。駐車場の開発形態として土地を取得する「保有駐車場」にいち早く取り組んだのも、試行錯誤しながら日本で初めて「証券化駐車場」を組成したのも私たちでした。これは、道路と並んでクルマにとって欠かせないインフラである駐車場が、ある日突然無くならないように地域と当社の相互持続性を考えて開発したものです。還元方式も土地オーナーと当社の長期的な共存共栄関係を構築するという発想から生まれたものです。
これらの開発形態から「不動の地域一番戦略」につながり、一番となった地域では、その都市機能の持続性と当社の投資リターンの長期安定性が高まるという相互に好循環が生まれると構想しています。軽自動車専用駐車場も事業としての採算性とCO2排出量が普通車の60%という環境配慮の両立から発想したものであり、再生可能エネルギー事業への参入も同様な思いからです。
「持続可能性の向上」という原点と、常にこれでよしとしない「永遠の未完成、これ完成なり(宮沢賢治)」という精神を「永遠のあと百年」という七文字に込めています。
経営理念
「一極二元思考」
一極二元思考とは、物事が二つに分かれ別々に存在しているのではなく、対立しているように見える二つの要素(二元)が互いに補い合い、バランスをとることで一つの物事(一極)を構成している、という考え方です。
この考え方は、「対立」を単なる「対立」として終わらせるのではなく、その中に存在する「相補性」と「バランス」を見出し、組み合わせることでより良い結果を生み出そうとする点に特徴があります。
私たちの身の回りにも、一極二元思考で捉えられる物事は数多く存在します。
最も分かりやすい例は、コインの表と裏です。「表」と「裏」は物理的に反対の関係にありますが、どちらか一方だけでは「コイン」という一つの存在は成り立ちません。
二つの要素が合わさって初めて、完全な「コイン」として機能します。
都会と地方も同様です。都会の経済資源が地方の活性化に貢献し、地方の豊かな資源が都会の生活を支えることで、
互いに補い合い、「日本社会」という一つの全体を形成しています。
排出と吸収も一極二元の関係にあります。例えば、経済活動はCO₂を「排出」しますが、森林はCO₂を「吸収」します。
この両者は、地球規模で考えると、互いにバランスを保つことで環境が維持されます。
両者が相互作用することで、持続可能な地球環境という一極が成り立ちます。
パラカの事業展開や経営方針、そして小さな意思決定にも、この一極二元思考が生かされています。
多くの階層で相反しながら補い合う事業を構成し、その厚みを増していくことで、さらなる相互作用が働き、持続可能性を向上させています。
保有・賃借
当社の駐車場事業を「一極」と捉えると、相反する性質を持つ賃借駐車場と保有駐車場で構成されており、両者の相互作用とバランスによって事業全体の持続可能性が向上しています。
固定方式・還元方式
1つ低い階層の賃借駐車場部門を「一極」と捉えると、固定賃料方式と還元賃料方式で構成されており、同様に一極二元構造になっています。